2009年06月15日

【ウラ物語Vol.1】成人式

【ウラ物語Vol.1】成人式

第1部  原点  ※第2部はコチラから  ※第3部はコチラから  ※第4部はコチラ
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第1話(6月15日)成人式
第2話(6月19日)立ち上げた人
第3話(6月22日)支える人 1
第4話(6月26日)支える人 2
第5話(6月29日)年暮れじいさん
第6話(7月3日) 島で暮らすとは
第7話(7月6日) 島を本物のアートにする
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「荒波に もまれ美し 曲線の トンボロの地に 若き玉石」

【ウラ物語Vol.1】成人式

細長い砂浜に打ち上げられている
無数の丸い石を踏みしめながら、
「なるほどなぁ」と心の中でうなずいた。
この地で生まれ育った若者しか詠めない歌だ、と。

この地で生まれ育った若者、と言っても、
遠い昔の俳人ではない。

KOSHIKI ART PROJECTの発起人、平嶺林太郎が、
今から6年前に成人式で読んだ謝辞の一文である。



ご存知の方も多いと思うが、
聞きなれない方の為に、ご説明したい。

歌の中に出てくる「トンボロ」とは、
海底や沿岸流によって運ばれた砂や石が、
波の作用によって水面上に現れ、
海に隔てられていた陸地をつないだ地形のことだ。

KOSHIKI ART PROJECTの舞台である、甑島の里町は、
まさにこのトンボロの上に成り立つ集落である。
海によって隔てられていた、島同士が、
長年の土砂の積み重ねでつながりあった場所。


まるで、この土地のように、
小さな小さな力の積み重ねで、
KOSHIKI ART PROJECTは、
アートで人と人とを、地域を、つなごうとしている。

成人式で冒頭の短歌と一緒に、
林太郎がこのプロジェクトの概要を発表した時には、
彼が何をしたいのか、
家族でさえもいまいち理解できない状況だったそうだ。

しかし、今この成人式の謝辞を読み返すと、
まさにこの青年の言うとおりに、
事が進みつつあることがわかり、
たった一人で手をあげて、突破口を作り上げた
その姿勢に、ただただ脱帽するばかりである。

全文は表記できないが、
謝辞の一部を是非読んで頂きたい。
※一部内容を省略している箇所があります。

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私には今、大きな夢があります。

それは、この里村を始め、甑島全域で
国際的なアートフェスティバルのきっかけを創る事です。

その為には、今現在私の出来きる甑島プロジェクトを
実行しなければなりません。

今、考案しているプロジェクトの主な内容は、
日本の芸大・美大生を始め、
若いアーティスト二十名ほどが里村を訪れ、
空き家・公民館・学校などの、
夏の期間空いている空間を作品展示や合宿所にするプロジェクトです。

私がなぜこのようなプロジェクトを提案するのかと言いますと、
まず第一に、
地域の身近な日常的空間で
アーティストの創作活動や作品展示・ワークショップが行われる事で、
子供達を始め地域住民の発想力・想像力・表現欲求を湧かせる事。

また作品やアーティストとのコミュニケーションによって、
お互いの地域の、歴史や文化を、改めて考えるきっかけになる事。

第二に、鹿児島県のアートに関わる方や関わっていきたい学生などに、
新鮮な情報提供をする事。

第三に、地域やアーティストの新たな発見・飛躍に繋がる事。
これだけでなく、幾つもの目的があります。

日本の若いアーティストと芸大・美大生の創るこのプロジェクトには、
村長さんを始め里村の皆様方のご協力が必要不可欠です。

後々は、海外のアーティストや美大生も参加できる
国際的なプロジェクトにしたいです。
第1回は、里村が市町村合併する前に開催したいと考えています。

壇上からではございますが、
私も精一杯の努力と、誠意でこの里村を
日本に、世界にアピールしていきますので、
皆様どうかご声援、ご協力よろしくお願い申し上げます。

これからの里村を考えていく一成人として、
夢を実現にするため、一歩一歩着実に進んでいく事を
皆様にお約束いたします。

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成人式を終えた、その年の夏。
本当に、第1回KOSHIKI ART PROJECTが開催される。

第6回目を迎える今年にいたるまでの、
奮闘ぶりと、この裏側にたたずむ筆舌尽くしがたい
家族や島民の愛情を描きたくて、
つたないながらもその裏舞台を書かせてもらっている。

今年のプロジェクトが本番を迎える
8月22日の直前まで週2回定期更新をするので、

一人でも多くの人たちに、
このプロジェクトの持つ熱い思いを共有して頂ければ、
この上ない幸いである。

【ウラ物語Vol.1】成人式

※第1回開催時のチラシ

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